ああ滋賀県

 
ちょっと前に書いたもの
書いているのは
 
招福楼事件・その5
(その1、2、3、4からのつづき)

 だが、滋賀県なのに京料理とされることへの私のひっかかりはPさんにはなく、天皇陛下と渡辺ジュンイチ先生と1980年のTV番組で「お一人様4万円より」、この3ファクターで、彼は招福楼に対する認識を是正したようである。

「そうだったのか、そんなお店に招待してくれるって言ってるのを断るって手はないよな」
「それはそうよ」
 この点においてはそのとおりである。断ることはない。

「それにね、あそこには思い出があるの……」
 招福楼にはむかしむかし、おばあさんがいた。経営者のお母さんなのかお祖母さんなのかわからない。東京オリンピック前のことである。そのおばあさんと、もうひとりのおばあさんは友達だった。どういう関係での友達なのかはわからない。

 で、その、もうひとりのおばあさんに、私は里子に出されていた。もうひとりのおばあさんと私には血縁はない。家庭の事情があって、幼いころ、私はいくつかの家に預けに出されていた。そのうちのひとり。

 もうひとりのおばあさんの家にいたころ、その人が、「今日は友達を訪ねる」というので、私はついていった。私はまだ4歳くらいである。
 
 もうひとりのおばあさんの後ろについて、招福楼のある町まで移動するだけでも、4歳かそこらの子にとっては、「長旅」の感覚である。
 
そうして招福楼に着くと、これがまた、内部が広大で、ほとんどラビリンスである。和服を着た女の人がしずしずと横を通りすぎて、時代劇映画のなかに入り込んだような感覚になる。

 やがて、もうひとりのおばあさんと、招福楼のおばあさんは、長々とおしゃべりをはじめた。だれでも想像がつくだろうが、おばあさん二人がしゃべっているそばにいる幼児が、どう感じるか? そりゃ、退屈きわまる。

 そこで、私は勝手に、部屋を出て、招福楼のなかを庭をふくめ、探検してまわった。(もちろん、当時の年齢の体格では、歩き回るといってもたいした半径じゃなかったのだろうが)

そして、すっかり迷ってしまった。
青ざめたよー。もうひとりのおばあさんと再会するまでの、はらはらどきどきの時間は、後年、はじめての海外旅行をした時よりもずっときょうれつだった。

 めまいがするようなこのときの感覚を、そのまま書いたのではないのだが、もとにして書いたのが、『喪失記(角川文庫)』のなかの、かくれんぼのシーンである。

私としては、「招福楼を撮影に使った(はなはだ勝手に)豪華なシーン」の気分でいるのだが、しかし、この「作品の裏話」も、全国の方にとっては、「滋賀県のお店じゃあね……」になるんでしょうね(T_T)

 かの招福楼であるのに、滋賀県にあるというだけで「滋賀県のお店じゃあ……」になる、ああ滋賀県。

 ちなみに、Q先生御一行様は、めでたく招福楼でお夕食をとられた。しかし、Q先生は若いじぶんに苦労されたので、食べ物にはとんとこだわりがないのである。出されたものならなんでもそれでよろしい、という感覚の方。

 Xさんはスケジュールの関係で、イベントが終わるやいなやとんぼ返り。YさんはQ先生とともに夕食を食べた。Yさんは小説家である。該博で読ませるロマンである。とても売れている。私もファンである。

が、読んだ作品のなかに食べ物の描写がひとつもないといっても過言ではない。「夕食のあと、××子はなにそれした」とか「昼食は時間がなかったので××ですませた」というような便宜的な記述はあっても、食べ物を詳らかに描写したシーンが私の読んだかぎりひとつもない。

「この人、きっと食べることに興味がないんだろうな」と思っていたら、やっぱりそうだった。Yさんにとっては、食事はすませればそれでよいものなのである。

 つまり、Q先生もYさんも、招福楼だろうがマックだろうが、夕食なんかどこで食べてもよかったんである(T_T)

 Q子さんの感想は不明。Pさんは後日、電話があった。
「ものすごくおいしかった。手間がかかった、手のこんだ料理だった。盛りつけも、容器も、ものすごくきれいだった。ああ、断らなくてよかった」
 とのこと。でも、滋賀県の人も、招福楼って、行ったことある人なんかほとんどいないのでは? これがほんとの幻の湖、幻の名店。(注/『幻の湖』=滋賀県が舞台のケッ作大長編映画)

オワリ
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招福楼事件・その4
(その1、その2、その3、からのつづき)


 ぷるるるる、ぷるるるる、ぷるるるる。
 築40年の古いフラットで電話が鳴る。
 かちゃ。
 受話器をとる。
「もしもし」
「あー、Pです。ヒメノさん、こんにちは」
「あ、Pさん、こんにちは。どうしたの?」
「いやー、仕事の電話じゃないんだけどね、たしかヒメノさん、滋賀県出身だったよね」
「はい」

「滋賀県にさ、ショウフクロウってのがあるの?」
「ありますよ……」
 私は招福楼についての情報をPさんに流した。

 招福楼は高い塀で囲まれ、付近住民は中のようすをチラとも垣間見れないこと。
 入り口すらどこなのか、よく知らない付近住民が多いこと。入り口は知っていても、まず、「ここから招福楼の敷地でっせー」という場所から入り口までの雰囲気が、「庶民の来るとことちゃいまっせ!!」と告げているようで、だれも入り口の門まですらひやかしに近づいてみようとしないこと。

 たまに近づく者があっても、ざわざわ、ざわざわ、ざわざわ、と高い塀の向こうから竹林を吹き抜けてゆく風の音が厳めしくて、
「す、すんまへんでした……」
 と、きびすを返して逃げ帰るように立ち去ってしまうこと。
 そもそも付近住民には、招福楼に行ったことがない者がほとんどであること。

「へえ、そんなに高名な店なの?」
「そうよ。だいぶ前だけど、天皇陛下が京都にいらしたとき、食事は京都じゃなくて招福楼でとられたのよ」
「へえ、それなのに東京では全然知られてないよね」
「そうでしょうね、雑誌に載らないもの」
 だって、1980年に一度、TVで紹介されたときも内部は映らず、「お一人さま4万円より」とだけテロップが出ていたくらい、パッと行ってパッと入れてくれるところではない……のかもしれないが、そういう感じのする店なのである。

「そうだったんだけど、ところが、最近ね、雑誌に出てたのよ」
 分厚い、高い系の女性雑誌だった。
「ワタナベジュンイチ先生と巡る京都の旅、って特集だったの!!」
 私は、渡辺先生ではなく、京都の旅、というところを強調したかったのである。が、Pさんは編集者なので、渡辺先生のほうに反応した。

「ほう、食べ物にうるさそうな渡辺先生が…?」
「渡辺先生はいいんだけど、招福楼なのよ、なのにね」
 招福楼なのだから、滋賀県の店であろう?
 それなのに、贅を尽くした京料理のお夕食は老舗の『招福楼』で、とキャプションが入っていたのである。
 そりゃ、料理の種類はイタリア料理じゃないだろうから、これでもまちがいではないんだろうけどさあ。

★つづきは後日ね★
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招福楼事件・その3
【招福楼事件・その3】

(その1、その2、からのつづき)

 Q子さんの二倍も三倍もがっかりしたのは青年団の団長である。「招福楼に御招待すると申し出て、相手にがっかりされる」!
 こんなことは、滋賀県に生まれ滋賀県に育ち滋賀県に暮らして滋賀県の町の青年団の団長をしている彼にしてみれば、予想だにせぬできごとであった。

 招福楼に、あの招福楼に、わかってんのか、あんさん、あの招福楼やで、あの! あの! 招福楼に御招待するて言うてんにゃで。Q先生ひとりだけやない。Q子さんかて、X先生もY先生もP出版のPさんも、ぜーんぶまとめて「御一行さま、招福楼に御招待〜( ^_^) /□☆□\ (^_^ )にしまひょ」て言うてんにゃで。

 それなのに、相手はひとこと。「滋賀県のお店じゃあ………」だ。
電話の前で、青年団団長の全身は、わなわな、わなわな、わなわなと打ち震えた。

 さて。
 このころ、Q子さんはQ子さんで、講演の後援のP出版の某編集部のPさんに電話をかけていた。

「もしもし、ちょっと、Pさん。こんどの滋賀県での講演のことなんだけどね……」
「ええ、ええ……ふんふん、なるほど……」
 P編集者は、まずはQ子さんの言い分を聞いて、電話を切った。Q子さんの要望は、ようするに京都★なのである。

「せっかく京都に近い」滋賀県で講演するのだから、夕食や泊まるのは、京都がよい。
 これが要望なのである。

 この話だけを読めば、とくに滋賀県の人が読めば、Q子さんってなんてワガママな人なんだろうと感じるかもしれない。

 だが!
 日本のほとんどの人はQ子さんと同じリアクションをとるのである。それが、滋賀県と京都の格差なのだ。ブランド差なのだ。
♪ああああー、招福楼も、京都の暖簾にゃ歯がたたーぬ♪(『月の法善寺横町のふしで)
 
 困ったのはP編集者である。
「ううむ、XさんとYさんの次の予定を考えると、京都に移動するというのは困るのだ……」
 どうしたものかとPさんは、電話をかけた。
 だれに?
 私にである。

★つづきは後日ね★
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招福楼事件・その2
【招福楼事件・その2】
 
☆(その1)のつづき……

…………青年団の団長はQ先生の事務所から「講演は引き受けます」との承諾を得た。「よかった」と思って、詳細について電話をかけた。
Q先生のマネージャーは、Q子さんである。Q先生の娘さんだ。

「もしもし、このたびは、講演をお引き受けいただきまして、まことにありがとうございます」
 青年団団長は言った…………などと、まるでその場面を見ているかのように書いているが、聞いた話を再現しているのである。以下は伝聞による再現である。

 Q先生は頻繁に講演依頼があるので、Q子さんのほうも慣れている。当日の進行の詳細を団長と確認しあい、ここまではスムーズにふたりはやりとりした。

「つきましては、講演のあとには、ぜひQ先生ならびに、ゲスト出演のX先生とY先生もそろって、晩御飯を……」
 団長はすでに得意気な声になっている。
 それは、彼としては、とっておきの、大盤振る舞いをする予定があるのを告げようとしていたからである。

「みなさんで夕食をとるのはいいんですが、どこで?」
 Q子さんが訊いてきた。
 団長の鼻の穴は自信に膨らむ。声も大きくなり、青年団を代表して、店の名前を告げた。

「ええ、ぜひ……」
 ……と、ちょっと息つぎをして、次の発音に備える。そして、自信をフルチャージして、みなぎらせて、彼は大きな声を出した。

「招福楼で、と思っております」
 じゃーん!
 どうだ!
 招福楼だぜ!
 ベイベー、ばりばりに招福楼なんだぜ!
 ……という気分で発音したことだったろう。

 しかし。

「それって滋賀県の店?」
 Q子さんは、しょんぼりした声を団長に返した。
「はい? はい、そうですが?」

「滋賀県のお店じゃあ……。ほかのことについてはみなわかりましたので、夕食のお店だけ、考え直していただけますか」
 がっかりした声でQ子さんは団長に言った。

☆つづきは後日ね☆
- | 09:26 | - | trackbacks(0)
招福楼事件・その1
【招福楼事件】その1


 ある高名な漫画家が……名前をQ先生としよう……、Q先生は、その実名を出せば、聞いた人はまず「ああ、あの『○○○(作品名)』の」と即座に代表作を口にする高名な漫画家である。

 そのQ先生が、ある年のある月に、滋賀県で講演をすることになった。主催は滋賀県の某市の青年団で、後援はP出版社である。
****青年団というのは便宜上、使った呼称。某市で町おこし的なイベントがあって、その実行委員といったような意味で使った****

 講演チケットの前売り券もどんどん売れ、当日も大入りで、講演はぶじに終わった。終わった時刻は17時。サインだの、挨拶など、なんやかやとしていれば18時か19時になる。

 時間の流れは、当然、講演が企画された時から想定されていた。主催者は、多くの講演会がそうであるように、御礼と親睦をかねて、Q先生御一行を夕食に招待する予定でいた。

 よって、このたびの話は、講演がおこなわれた当日ではなく、某市青年団がQ先生に講演依頼をした時点にもどっての話となる……。

☆「その2」につづく……。
- | 22:04 | - | trackbacks(0)
おめでとう、滋賀県大津市の太田雄貴さん
滋賀県大津市の太田雄貴さん。
フェンシング銀メダル、おめでとうございます。
( ^_^)/□☆祝★□\(^_^ )


- | 10:30 | - | trackbacks(0)
世界のナベアツとムーディ勝山の滋賀県は京都の植民地か?
世界のナベアツとムーディ勝山が住んでいた滋賀県は京都の植民地か?「滋賀県は京都の植民地だよ」と京都の人からよく言われたが……。長塚京三主演みたいな昼ドラふうにするなら……
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【昼ドラ・愛の劇場  滋賀子と京子】


 そういうわけで、延暦寺の住所は滋賀県大津市坂本本町4220です。
 そういうわけで、現在放映中のJR東海のCMには、長塚京三さんが出演しておられます。

 現在放映中のNHK『篤姫』では実父役、なにかで土方歳三役もお演りなりましたが、なんといっても私の記憶に残っているのは、本家昼ドラ愛の劇場。昼ドラ史上大ヒットの記録をうちたてた、高木美保主演『愛の嵐』&続編『夏の嵐』です。このシリーズでは高木美保扮する御令嬢の、従兄役。高木美保の婚約者(たしか、いのう・とりひこ様という名前)が出征先で戦死したので、いとこ同士で急遽結婚して、戦後は高木美保お嬢さまとともに人柄が変わってしまって、蝮男爵(まむしだんしゃく)と人から呼ばれるようになった役をお演りなった、ソルボンヌ大学卒の長塚京三さんです。

京三という名前を見て、以前は「三男なのね〜」と思ってましたが、現在は「京都の京が三つで京三」と思ってしまいます。京都の京が三つの名前の人が、滋賀県にある延暦寺を京都へ行こうと宣伝しているのだなと。

 そういうわけですので、全国の日本史選択の受験生のみなさんはよく聞いて!
「織田信長が焼き討ちをした場所はどこか、下の地図から記号で選べ」みたいな問題にアタったとき、♪ターラッララララー、ターラッララララー(私のお気に入り)♪のメロディーをくちずさみながら、
「そうだ京都だ」
 と京都にマルつけるとたちまちペケですからね。

 にもかかわらず、抗議するどころかJRのCMをさらに喧伝している延暦寺のホームページです。いやはやなんとも、やれやれです。
 滋賀県民の県民性が如実に出ていますね。
 抗議しないで京都におもねる。
 京都のパシリ、京都の端女のようなポストに長く置かれてきたために、ひきたて役性質がしみついてしまいました。合コンで美人なコのそばにずっとくっついてるブスなコのような役割です。


 滋賀子(仮名)が作ったみごとなお弁当をさっと取り、「よかったら、食べて」とドライブの車中でいけしゃあしゃあと男にさしだす京子(仮名)。「うわあ、うまそうだ。きみが作ったの? すっげえじゃん。実は家庭的なんだね」と、ころりとダマされる全国の男たち。

「京都&滋賀」の全国における構図はこれです。なぜ全国の男は京子(仮名)にころっとダマされるのでしょう? それは京子(仮名)が横取りした弁当をサッと★風呂敷で包む★から。風呂敷で包むのがミソです。京子(仮名)がサッとマジシャンよろしくとりだす風呂敷には「京都二千年の都」という家紋が入っているのです。

「では、いただきます」。お弁当を男は食べる。もぐもぐもぐ、ごくん。「ああ……」、この「ああ……」のあとは味の感想です。が、全国の男が同じ感想です。「ああ、さすがに上品な味だ」。

 京子(仮名)の風呂敷に包まれたものに対する全国の男の感想は、みんな上品なのです。思考停止です。

「うまい、うまい」。男は食べます。内心では(ちょっと、味が薄すぎないか? 弁当なんだから、もうちょっとしっかり味付けしてほしかったな)と思っているのですが、そう言うと自分が「上品ではない」ことになるのではないかという心配がむくむくわいて、とくに京子(仮名)のごきげんとりをする気持ちが強くなくとも、うまいうまいと言わないといけないような気分に、自分で自分でなってしまうのです。このあたりの心理は、童話『裸の王様』に描出されています。

「滋賀子(仮名)ちゃんも、食べなよ」
 滋賀子(仮名)が作ったとも知らず、男は無邪気にすすめます。
「ええ、あの……、でも……」

 滋賀子(仮名)は真実を明かせない。なぜ? 京子(仮名)がこわいからです。京子(仮名)の睨みの力といったら……! ツルゲーネフの『初恋』をくりぬいてしのばせていたナイフがシュッと飛んできそうに怖い。はんなりとしておっとりとしていると全国の男には見える京子(仮名)は、実は学校では陰の女番長なのです。(注/梶原一騎『愛と真』からちょっとパクらせていただきました)

「うふふ、このお漬け物も食べてみて」
 京子(仮名)は、箸で日野菜をつまみ、はい、アーン、と男の口に入れてあげます。男はカンゲキです。
「うまい」
 この感想は男の本心です。漬け物なので味がしっかりついていたからです。漬け物とはそういうものです。

「よかった。そのお漬け物は、滋賀子ちゃんのお家で漬けはったんやて」
 うまい。この感想は筆者のものです。うまいでしょう、京子? 滋賀子もお弁当に関与していると、ここで男にちゃんとつたえて「あげている」のですよ。だから滋賀子もちょっと気がおさまる。


けれど、関与しているのはお漬け物だけ。つまり、漬け物ひとつは滋賀子にやって、残りはまるまる自分がもらっている。にもかかわらず、一見、「同性の友人にも配慮した」という印象を、滋賀子にも男にもあたえるのです。テクニシャンです。さすが二千年の都。都政治とはこれすなわち賄賂政治のことですからね。

 しかも。お漬け物を譲ったことで、男は言います。
「へえ、そうなんだ。滋賀のほうは京都とちがって味付けが濃いんだね」
 と。お漬け物なんだから、ほかのおかずより味が濃いのはあたりまえ。そんなことは考えたらすぐわかるんだが、風呂敷でめくらましされている男は思うのです。そうか、滋賀は京都とちがって上品ではないのだ、と。
 

 この思考回路は、しかし、「京都&大阪」において全国的に波及しています。
「同じ関西でも、京都は上品だが大阪は下品。同じ関西弁でも京都弁は上品だが大阪弁は下品」
 という思考停止した盲信が、全国には波及しているのです。

 日野菜はサラダ感覚のおいしい漬け物ですが、東京のスーパーでは「京菜」として売られています(T_T)

 こうしてドライブは終わってゆくのでした。
 こうして京子(仮名)は、ドライブをした男の中からいちばんお金持ちを選び、盛大な結婚式をあげます。ウェディングベールを持つ役は滋賀子(仮名)です。


「かわいそうな滋賀子」
 と、思われますか?
 いえいえ、かわいそうなままですまさないのが近江商人。

 今後、滋賀県の課題は、このチャンスを活かすことですね。
「チャンスって、なにがチャンスなのよ?」
 と、首をかしげられますか?
 チャンスですって。チャンスやんか。チャンスやでー。チャンスやもん。
 滋賀県は滋賀県は「日本一の壁の花」としてのポストを確立してゆけばよいのです。

 京都の雅びがなんやのん。いけずそうに、雅び、雅びて。天子さんのおいやすとこや、都や、平安京やて、なんやのん。
 ほな言うとくけど、百人一首第一番の歌は「秋の田のかりほの庵のとまをあらみ わがころも手は露にぬれつつ」やで。
 これ天子さんのなかでも偉い偉い天智天皇さんやで。
 近江京やで。667年や。
 平安京いうたら794年やんか。なにが「鳴くようぐいす」や。710年の「何ときれいな平城京」の奈良にも負けてるくせに、大きい顔せんといて。

 京都が、たかが794年で、「雅び」で鼻の穴が見えるくらい鼻を上に向かせてる横で、滋賀県は堂々と「鄙び」をウリにしたらええんや。
 そやのになんやの。鉄道マニア垂涎の、近江鉄道沿線の、まるで昔話の絵本さながらの古い駅舎を、古いベンチを、看板を、なんで滋賀県の人は次々と壊してしもたん? ああ、もったいな。ああ、もったいな。

 こんなことやさかい、延暦寺も京都のふりしつづけるんやね、ああ滋賀県。


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姫野廣子さん
バドミントンの貴公子 姫野くん、がんばれ!
姫野省吾くん、フレーフレー。
姫野省吾くん、後輩の指導、がんばってね。
姫野省吾くん、元気かな。
姫野省吾くん、夏ばてに注意してね。

……なぜ、こんなに京都の姫野くんの応援を? 
そりゃ、あなた滋賀県民だからですよ。滋賀県民はいつも京都の人を応援させていただきたてまつりもうしあげそうろうの、かなしい性、ああ滋賀県。


姫野廣子さんも、フレーフレー。
姫野廣子さん、後輩のご指導、よろしくお願いいたします。
姫野廣子さん、お元気でお過ごしなのかな。
平成16年、びわこねんりんピック、卓球3位の方です。滋賀県草津出身。
- | 16:45 | - | trackbacks(0)
JR東海の京都のCMに異論
NHK篤姫の実父役の長塚京三さんが出ているJR東海の京都のCMだが、が、ヘンではないですか。嘉田知事は抗議されないのかな?

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【JR東海の京都のCMってヘンじゃないですか? そうだ抗議、しよう】


 親愛なる受験生諸君。
 どうだい、勉強は進んでいるかね。
 夏休みは合否を左右する重要な時期だ。
 だらだらと昼寝して、夜中に起きてナニするでなくぼうっとタルんでいたい気持ちはわかる。

 わかるともさ! 
 でも、がんばるんだよ。
 『ひと呼んでミツコ』を書いた私だ。大都市住まいの受験生に比して、なにかとハンデのある地方在住の受験生を心より応援してる。
模試にも何度か拙作から長文読解の問題が出題されている身としては、責任を持っていつもきみたちを応援しているよ。がんばれ。

 ところで、社会で日本史を選択する受験生に、この先は向けよう。
 すでに模試で当たったことがあると思うが、よくこんな問題が出る。

【問3−A 次の空欄をうめよ。
    平正盛はa□□□□の信任を受け、b□□□□□となった。
    
【問3−B ではaの崇敬が厚く、c□□の開基の寺の位置を次の地図から記号で選べ】    

〈答え〉は、a白河法皇 b北面の武士 c空海 であるが、a〜cまでがすべて正解していて、なおかつ、地図で正しい場所が選べて、はじめて【問3】が得点できるルールにしてある意地悪問題が、難関私立大にはきわめて多い。

この例え問題の場合、空海ゆかりの寺は高野山なので、地図では和歌山県を選べていないと、どれだけほかが正解していても【問3】におけるきみの得点はゼロになってしまうから慎重にもスピーディにマークシートをぬりつぶし、空欄に適切な固有名詞を記していかなくてはならない。そしてまた、高野山=和歌山県、も受験生がケアレスミスしやすいところでもある。


 なぜ、こんな話をし出したかと言うとだ。
 もとはミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌であった「わたしのお気に入り」は、いまや日本ではJR東海ソングと化しつつある。現代史に事実誤認をする受験生が出てくるのではないかと心配していたが、さいわい、受験ではここまで現代史の、しかも文化・芸術ジャンルからの出題はない。

 ところが。
 今年になって、JR東海のCMは、全国の日本史選択の受験生に危機をもたらすバージョンになった。

 例によって「わたしのお気に入り」のメロディーにのって、現在も長塚京三が「そうだ京都、行こう」と、息子(という設定の子役)を、和の情感たっぷりの寺に連れていく。「息子と行く京都」と大アピールされる。

 この寺というのが、延暦寺である。
 おいおい。
 ちょっとちょっと。
 ちょっとJR東海はん。
 延暦寺は滋賀県大津市坂本町4240やで。
 こんなCM流してたら全国のいたいけな日本史選択の受験生が失点しまわはるやんか!
 
 延暦寺もなんで抗議せんのや。ここは、
「そうだ京都、行こう」じゃなくて
「そうだ抗議、しよう」だろうが。

 延暦寺のHP見たら、抗議どころか「JR東海のCMに出してもらいました〜」みたいなていたらく。

 やれやれ、こんなことでは安土の駅前の織田信長の銅像が、「わははは、やはり焼き討ちは正しかったわい」と、深夜に動いて高笑いすることであろう。かたや坂本なのに京都と全国に宣伝された土地の、かつて城主であった明智光秀は、よよと無念にしのび泣くことであろう。

 かつての仇敵同士、ひとりは笑い、ひとりは泣く。二〇〇八年、真夏の夜の怪談、ああ滋賀県。


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滋賀相互銀行(旧)のマスコット
旧・滋賀相互銀行のマスコットにびわこちゃんというのが……

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【6/びわこちゃん】

ウェンツなんとか表紙の「野性時代」、大型書店に置いてある「本の旅人」、どちらにも、なんと! かの、びわこちゃんについてのコラムが!

びわこちゃん……。滋賀相互銀行のマスコット。なぜ、今、彼女についてのコラムが「野性時代」に?!

詳細は読んでのおたのしみ……としか書けないですよね。やっぱ、今、発売中の雑誌の記事については。

・・・・・とはいえ、このあとも、この、ヒミツのネットコラムならではの、ヒミツのココでしか書けない、長い文章がつづいていたのよ、ほんとうは。
 でも、うっかり小指が「取消」キーにふれてしまい、全文がパー。落胆がひどくて、もう、書き直す気力がわかなかった、ああ滋賀県。

せめて立ち読みで「野性時代」を。
p330よ。
- | 05:56 | - | trackbacks(0)

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