「ああ滋賀県」and只之徒然

 
 
併合
ややこしいのでもう一つのほうと併合します。
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滋賀県が舞台になった『ちがうもん』
『ちがうもん』(姫野カオルコ・文春文庫)
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text by K.S
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『ちがうもん』には全編に滋賀県が詰まっている。
ビデオや写真よりも、ある意味、もっと鮮明で克明で濃厚で正確に記録されているのではないか。
わたしは滋賀県に育たなかったどころか行ったことさえない。だが、『ちがうもん』を読んでいると滋賀県を歩いているような、それも1960年代を精巧に再現した町を歩いているような気になる。
『みずうみのほとり』に出てくる長浜の光景は、不幸であるにもかかわらず、うつし絵(シール)をしていた人物の無垢により、輝くように美しいひとこまとなっている。

 
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お盆で会社がお休み。もろ恋愛小説じゃない本、教えて!
【Q】今年の夏は天気も不安定だから出かけずに家にいることにしたOL(29歳)です。お父さんじゃなくて私くらいの世代が夏休みに読むのにいいやつを何か教えて、滋賀県。

【A】答えにかえて、大矢博子氏(書評ライター)の記事を転載

●なまもの!(評者=大矢博子)
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『終業式』(角川文庫より発売中)
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すべてが書簡で構成された物語。女子高校生二人の交換ノートから話は始まる。
どこにでもあるような、女の子どうしの交換ノート。友だちのうわさ話、教師の悪口、気になってる男の子の話、嫌いなクラスメートの悪口。
その合間合間に挿入される、他の人物の手紙やメモ。ラブレターや、出せない手紙。

そして彼女たちは高校を卒業し、大学へ進み、就職して、それぞれの場所で新たな出逢いを経験する。
それも全て、手紙やメモ、ファクスだけで構成されているのだ。
すべての(それもけっこうな数の)登場人物は、常にその人が書いた手紙で表現される。

高校時代から三十代までの二十年の年月を、手紙だけで綴った叙情詩である。
高校時代は、恥ずかしくも懐かしい。淡い恋心、カッコつけたラブレター。友だちにも言えない気持ちを、ラジオのDJに書き送る。バレンタインに忍ばせた手紙。

そんな恋や友情がどうなるかも、すべて手紙が物語ってくれる。
告白したのか、うまくいったのか、手紙に書かれていない事実は知りようがない。
読者に説明するための手紙ではなく、本当に相手に分かればいいだけの手紙だから、読者にはわからない「あのこと」「あのとき」などという言葉が頻出する。

しかし、少し後の手紙に、初めてのKISSが──などと書かれていて、読者は初めて「あ、この二人付き合い出したんだ!」と知るのである。
大学時代。就職。さまざまな出逢いと別れを繰り返し、個々に事件も経て、登場人物達はそれぞれの伴侶を見つける。そして……。

なんていうんだろうなあ、切ない、のだ。滲みる、のだ。登場人物たちが自分と同世代だというせいも勿論あるだろう。でもそれ以上に、ただ、4〜5人のメインの人物が書いた色々な手紙やファックスを並べるだけで、これだけの物語になってしまうという事実に圧倒される。

手紙の向こうに見える彼らの恋愛や出逢いや別れが、はっきりと書かれていないにも関わらず、手に取るように見えるのだ。説明的でない、本当に「私信」を並べただけの物語。
それでも、それが個々の人物をはっきりと浮彫にし、読者を掴む。

これは、すごい作品だ。そして、心に滲みる、恥ずかしさや懐かしさや嬉しさなどがないまぜになった、切なくも暖かい傑作だ。そして最高のハッピーエンドが待っている。読後感は最高! 三十代の女性、これは読まねばいけませんよ。

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夏休みにお父さんにプレゼントする本を教えて!
【Q】お盆前後に夏休みがとれる会社が多いですが、うちのお父さんはこのころにちょうど誕生日なのです。ほどほどの値段で誕生日のプレゼントをするなら「そうだ、本がいいかな。うちのお父さん、意外に本読むのが好きだし」とか思ったのですが、世代もちがいます(52歳)から、どんな本がいいのかわかりません。なにかおすすめがあったら、教えて滋賀県。(カワモッチ・大津市・18歳)

【A】
大阪万博のころ小学生だった!            text by J.K

『サイケ』(集英社文庫・発売中)

……この本で出てくる万博は1970年の大阪万博。
万博の展示内容ではなくて、時代の空気を見事に表わす背景として使われています。

1970年がどういう年であったのかは……(中略)……当時のさまざまな出来事や世相風俗から浮かび上がってくるのは、敗戦によって一度リセットされた日本が、四半世紀の後に迎えた歴史の転回点、それが1970年であり、万博会場にそびえ立つ異形のオブジェ(太陽の塔)はまさにその象徴であったということ。

滋賀県出身の姫野さんにとって、大阪万博は日本全国が沸き立った身近なイベントであり、12才の豊かで鋭い感性はじっかりと時代の空気を記憶に刻み付けたようですね。

実は私も見に行きました。が、茨城の田舎から大阪に出るのは、それだけで何だか大仕事でしかもそれまでの15年の人生で最も多くの人を一度に見て、ひたすら疲れた記憶しか残っていません。そして延々待ってやっと見た月の石が、なんだかニセモノに思えて・・・。

よく子供やペットが出てくる話は、受け入られやすいと言います。基本的に、子供やペットが純真無垢な存在として共感を得る構造になっていますね。しかし本作品はこうした前提(子供やペットは純真無垢)自体を揺さぶる独特の視点を持っています。

子供やペットは適切な表現を持たないがゆえに、勝手に誤解される存在なのかも知れません。子供は我々が思っている以上に物事の本質を見抜いているのですが、それを説明する言葉を持たない。大人は物事を説明できるがゆえに、言葉に溺れて見えない、あるいは見ようとしないことがあるのです。姫野作品に出てくる子供には、矛盾の塊でしかも不思議な存在感が宿っています。

単行本未収録だった作品「ちび」が「通りゃんせ」の替わりに入っています。ちなみに「通りゃんせ」は6月発売の『よるねこ』集英社文庫に改稿して収録されました。話題沸騰の著者胴体写真は発売一ヶ月前ぐらいに撮ったものだそうです。だいたい人はこのくらいの年齢になると、棒っきれなどを振り回して「ナイスバーディー」などと言いつつ体型が崩れてゆくものですが、姫野さんのはもうね、ズバリ「ナイスバディー」です。 最近の集英社文庫では、著者写真をパーツ?で出すという大胆な実験になっていますが、胴体・○ときたら次はぜひ「足」をお願いしたいものです。さらにその次は・・・ウフフ。


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がんこ堂様
日経BP書籍編集部より「本のがんこ堂」滋賀県各店舗様におしらせ。

「週刊女性」7・28号/東方神起「慄然」パトカー出動40人追っかけギャル夜通し待ち伏せ!とタイトルが表紙に出ている号に、
『もう私のことはわからないのだけれど』が紹介されています。P112。



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本のがんこ堂・守山店はじめ……
【本のがんこ堂・滋賀県各店様】
本のがんこ堂様
- | 17:43 | - | trackbacks(0)
がんこ堂・守山店など
日経BPからおしらせ。
姫野カオルコ色紙を本日用意して、明日(15日)から以下の「がんこ堂」に持ってゆきます。
滋賀県の皆様、「がんこ堂」にぜひ出向かれて下さいm(_ _)m

・本のがんこ堂 アクア店 (近江八幡市鷹飼町)
・本のがんこ堂 近江八幡駅前店 (近江八幡市鷹飼町)
・本のがんこ堂 野洲店 (野洲市栄)
・本のがんこ堂 守山駅前店 (守山市勝部)
・本のがんこ堂 守山店 (守山市古高町福田)
・本のがんこ堂 石部店 (湖南市石部東)
・本のがんこ堂 草津店 (草津市南笠東)
・本のがんこ堂 唐崎店 (大津市唐崎)
・本のがんこ堂 石山駅前店 (大津市粟津町)

各支店へ個別のメッセージもついています。
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『もう私のことはわからないのだけれど』
日経BPよりおしらせ
【『もう私のことはわからないのだけれど』は、とくに介護の本というわけではありません/姫野カオルコ・新刊を語る/転載】
〜家族について思う本『もう私のことはわからないのだけれど』日経BP〜

 父とか、母とか、こどもとかさ……いろいろあるよね。
 家とか家族ってなんだろうね……。
 そんなことをふと考えることがだれにだってある。『もう私のことはわからないのだけれど』はそういう本です。
 介護体験記では全くありません。
「家族はすばらしいもの、たいせつなもの」とずっと言われてきました。そういうふうに思って暮らしてこられた方も多いでしょう。けれど、そういうふうには思えずに暮らしてきた人だって、大勢おられると思います。そういう人だって「普通の人」ではありませんか。

 『もう私のことはわからないのだけれど』は、そんな「普通の人」がふとつぶやいた一瞬を掬い取った掌編小説です。

以前、『ドールハウス(空に住む飛行機)』という小説を出しました。これも『喪失記』『レンタル(不倫)』と三部作で、家族(育った家庭環境)が重要モチーフになった小説です。『ドールハウス』刊行のさい、「こんな親がいるわけない」と言ってきた方がおられました。
その方は住所も名前も明かさずにそう言ってこられたので、どこのどなたで何歳くらいの人なのか、いまだにわかりません。もし「あなたが一番会いたい人は?」みたいな質問を受けたら、迷いなくリストに入れる人です。私からすれば、その人が、『ドールハウス(空に住む飛行機)』に描かれた親のように思えるからです。

 私はTBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」というのをたのしみにきいているのですが、先週は「父さんのおもしろい思い出」という特集でした。そのなかで、
「ぼくの家では日曜は家族で遅寝して、それから遅い朝食をみんなで食べることになってました。その朝食には必ずゆで卵がついて、それを父さんのおでこで、ピシャッと割るのが恒例でした。ゆで卵を持って、〃父さん〃と呼ぶ。〃はいよ〃と父さんがおでこを突き出す。そしてピシャッと。
 日曜の日課だったのですが、そのうちに思春期になった姉がいやがるようになり、姉だけしなくなりました。父はそれをとてもさびしがっていました。その姉が今は結婚してときどき家に帰ってきます。こないだ久しぶりにゆで卵を食べるとき、〃お父さん〃とよびかけ、父のおでこで割っていました。父はとてもうれしそうでした」

 という投書を安住アナが読み上げました。とてもほほえましいエピソードです。でも、私はこの投書を、柴崎コウの『世界の中心で愛を叫ぶ』の推薦コメントのように「泣きながら一気に読みました(聞きました)」。世の中にはこんなフィクションのような家もあるんだ、と。

 私のように思った人は、ぜったいに私だけではない。私は確信しています。益田ミリさんの漫画をSFのように感じて、トニオ・クレーゲルが少女をみつめるように遠くから羨望と切なさに泣きながら読む人も、日本のあちこちにいるはずです。ぜったいにいるはずです。お父さんに「いやだあ、お父さんたら……」などという話し方ができた人ばかりが日本に住んでいるわけではないはずです。

『もう私のことはわからないのだけれど』
日経bpへの電話=0120−21−0546(6時〜22時)
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P47480.html

- | 09:08 | - | trackbacks(0)
滋賀県出身・岡林信康
滋賀県出身の岡林信康さんのおうちは教会でした。
高校生のとき、文化祭で神父さんの服がいるので岡林さんのおうちに借りに行ったことがあります。私の通っていた教会はプロテスタントだったので司祭服というのがなかったので、電車にガタゴト乗って。
いやな顔一つせず、無料で貸してくださいました。
そのときは外国人の方が応対してくださったです。

そういえば岡林さんて、キリストみたいな風貌だったですよね、むかし。
サラリーマン金太郎の役をやった高橋典彦とつきあっていた女優さん(えーと、どうも最近、とんと人の名前が出てこなくて……、自由劇場の……、うーんと高橋典彦より25歳年上だかで話題になった……『傷だらけの天使』でお風呂に入って「お父様だー」と言った……「リクィッド」と発音して化粧品のCMに1980年代に出ていた……、玉三郎とロング対談してた、えーと……だめだ、出てこない)

もう名前を出すのはあきらめて、その女優さんと結婚してたんだよね、たしか。そして「処女と童貞の結婚です」と冗談めかしてコメントしてた。結婚期間は短かったので、知らない人も多いそうだ。そうだというのは、私もこの記事を「意外に知らない昭和の歴史」みたいな本で読んだからです。

うーん……なおも女優の名前を思い出そうとしているが……だめだ、出てこない。
イチョウ葉エキスを毎日飲むようにしないといけないな、こりゃ。
記憶力減退防止サプリ。
- | 07:44 | - | trackbacks(0)
近江八幡のラーメン風風
すごくお腹がすいていた私は近江八幡駅前のビルにあるラーメン風風に入った。13時45分であった。朝は6時に起きて、それから何も食べていなかった。この状況で、三分の一、残してしまった(T_T)

注文したのは「ばりこく醤油」というラーメン。
接客マナー、店内の清掃具合などに問題はありません。でも、(T_T)。
しかも850円とは!
チョー有名店「春木屋」より高いんだよ!
*****春木屋=ラーメン王国荻窪にある。全国からラーメンファンが食べにきて、まさしく「行列のできるラーメン屋」。*****

なんでこんなことになるかというと、これはやっぱ「競争がない=レベルが下がる」の典型的な例でしょう……。
中学時代、学年で1、2の女子がいて、当然みんな膳所高に行くと思ってたのに親御さんが「女の子なんだし、そんなとこ行ったら縁談がむずかしくなる」と言ったのと、その女子生徒本人も「膳所高で日夜苦労するより、ちょっと下げたランクの学校で一番でいたいし、膳所高はちょっと遠いし……」と思ったので、膳所高には行かなかった。

三年後、彼女は立命館へ。
中学時代の若手の先生が「あいつなら京大まちがいなかったのに、惜しい」と言っていた。

……とまあ、このエピソードみたいなしくみでラーメンFは、この先、どんどん味は低下してゆくいっぽうでしょう。
- | 07:27 | - | trackbacks(0)

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